2020年の発売直後から話題になり、今も熱烈な愛用者が多いKINGJIMの SAND IT(サンドイット)。

実は SAND IT のカードケースは、2024年ごろから販売終了になっていたんです。

「SAND IT のカードケースめちゃくちゃ気に入ってるから追加で購入したいんだけど、どこにも売ってない!なんで?」
僕自身、お客さんからのそんな声を数多く受けてて。その度に心苦しい思いをしていました。
しかし、2026年1月。
なんと
TENTの商品として、SAND IT カードケースが復活することになりました!
パチパチパチ!!

今回はKINGJIMの碓井(うすい)さん金子(かねこ)さんをお迎えして、大好評だった SAND IT がなぜ販売終了になったのか。そして、TENTの商品として復活することになった経緯などをお話しします!

左から、KINGJIM 金子さん、KINGJIM碓井(うすい)さん、TENTヤマネ、TENTケンケン
人気絶頂ながら販売中止
ー SAND IT ってわりと売れていた商品だと思うんですけど、発売から3年ほど経過した頃に販売終了になりました。その経緯を言える範囲で教えてもらえますか?
碓井(うすい)さん
私もこの商品はすごく気に入っていて。いい商品だなあって思っていたんです。それがある日の販売終了になる商品リストに記載されていて、びっくりしました。

碓井さん
ご好評いただいている商品ではあったのですが、安定して商品をお届けできる生産ロットと需要のバランスなど、お客様に商品をお届けするまでの過程で様々な要因が重なり・・
金子さん
私は名古屋で営業を担当していたんですけど、終了になってからも問い合わせをよくいただいて。「SAND IT 追加で欲しいんだけど、えー!ないの?」「残ってる色だけで良いからまとめて買わせて」などの熱いメッセージを受け取っていました。
私もこの商品の魅力自体は営業としてすごく感じていたので、もったいないなあと思っていました。

ヤマネ
販売終了の連絡を受け取った時、ケンケンさんはどんな心境だったんですか?

ケンケン
取引先の人が名刺交換の時に使ってくれていたり、地元に帰った時とかに、デザインとか興味がない友達なんかも自然に使ってくれてて嬉しかったんですよね。
そういうことが今後なくなるのかなと思うと残念でした。
人と人が繋いだ復活の道
ー そんなSAND IT が今回、TENTから発売という形で復活することになったんですけど、その経緯を教えてもらえますか?
碓井さん
実は KINGJIM に、DCC(Demand Chain Creation)部という新しい部署ができまして、私と金子がそこに異動になったんです。そこは開発も営業も一体になった部署で、自分たちで新しい企画開発や営業をしています。
その新しい部署で山根さんとお仕事をする機会があり、ご連絡させていただいたのが最初のきかっけでしたね。
ヤマネ
その時はその件についての話をして終わりだったんですけど、それから数ヶ月後にDCC部の活動を思い出し「ひょっとして、DCC部であればTENTがKINGJIMさんに発注して、TENTの商品として仕入れられるってこと?」って思いついて。
すぐに碓井さんへ「SAND IT カードケースのOEM製造って可能なんですか?」って聞いてみたんです。

碓井さん
そうですよね。まずは世間話的にお話しいただいて、その瞬間に「それ、めっちゃいいですね!」って。私もこの商品が無くなってしまうのは勿体無いと思っていたので。
ー 社内の条件だと販売終了だけど、TENTからのOEM依頼だと製造が継続できるというのは、どうしてですか?
碓井さん
生産のタイミングや、価格など、製造にあたっての諸条件をすり合わせさせていただきました。それらを快くご承諾いただけたからこそ、生産の継続が実現できました。
ヤマネ
これすごくありがたいですよね。単にビジネスとしてであれば、大変なことが多すぎるんで、普通は対応しないと思うんです。今回は碓井さん自身が SAND IT に熱意があるから実現してもらえたんじゃないかと思います。
碓井さん
いえ、私の熱意だけでは足りなくて。実際に受注するのは営業になるので、営業担当者もこの商品に対する特別な熱意がないといけない。運が良いことに営業の金子がいたので。

金子さん
私も以前に別の部署でTENTさんとお仕事をしていたので、TENTさんのこともよく知っていて、お取引の条件とかも全部わかっていたので。本当にタイミングが良かったと思います。
ケンケン
いろんなミラクルが起きてますね。
ヤマネ
やっぱり、それぞれが以前の部署にいた時には、こういった取り組みは難しかったんですか?
碓井さん
そうですね。私一人が熱意を持って「やりたいです」と伝えて回っても、口頭だけになってしまって、「そうだよね、やりたいよね」っていう気持ちの共有で終わってしまう。
今の部署はすぐ近くに金子がいて、お互いにスムーズに調整ができたので、実現できたことだと思います。
ヤマネ
復活できると聞いた時、ケンケンさんはどう思いました?

ケンケン
「本当に?」ってびっくりしました。当時よりは価格は上がってしまうんですけど、僕たちとしては現実的だと思える価格ですし、数量も無理なくできる範囲で。社内でいろいろ調整いただけたんだろうなと感謝の気持ちです。
ヤマネ
今回、さらにすごいなあと思えるのが、TENTのTEMPOで販売できるだけでなく、TENTの商品を取り扱っているお店に卸販売することも許可いただけたんです。
ケンケン
すごいですよね、それを許してくれるのも。
ヤマネ
製造って一回止まってしまうと再開は大変で。僕らのお店だけでなく、いろんなお店に扱ってもらうことで、欲しいと思うお客さんに継続してお届けすることも可能になるので。
今回、さらに SAND IT っていう商品の名称まで継続して使わせてもらってるじゃないですか。この懐の深さってなんなんでしょうね。

碓井さん
もともと、TENTさんから提案いただいて、TENTさんと一緒に作った商品なんですよね。だからこそ、私もSAND ITという名前を使いたかったですし、TENTさんだからこそ社内でもスムーズに認めてもらえました。
ヤマネ
ほんといい人ばっかり。良い会社です。

長く継続されることで生まれるもの
ー ということで、TENTから発売という形で無事に復活することになった SAND IT ですけど、あらためて、お気に入りのポイントを紹介してもらえますか?
碓井さん
私は、名刺ケースとしても使ってはいるのですが、海外旅行の時にも使っています。お財布を持っていきたくないけどカードを持っていきたいので、SAND IT に忍ばせたり。小さなウエストポーチに入れられるのが良いです。
ヤマネ
たしかに、財布だとスリの心配もあるけど、これだと小さいし財布っぽくないから良さそうですね。あと、ショップカードなんかも入れられるし。

金子さん
私が好きなポイントとして、名刺がどれくらい入っているかがパっと見て分かりやすいので助かっています。
SAND IT を使う前は革の名刺入れを使っていたのですが、名刺の補充を忘れてて「あ、名刺がほとんどない!」と慌てて用意することがあったんです。
ケンケン
うわあ確かに。使い慣れすぎてて気づいてなかったですけど、SAND ITの分厚さを見て、補充するか判断してました。

ヤマネ
あまりにも自然で気づかなかった!名刺切れしないのは自分がしっかりしてるからだと思い込んでたけど、SAND IT のおかげかもですね。
僕は受け取った名刺の整理が苦手なんです。なので、あるイベントでたくさん名刺を受け取ったら、そのまま SAND IT に入れっぱなしで、ファイルのように置いてます。
そんなに高価なものでもないので、イベントごとに新品をおろすことで、SAND ITをそのまま名刺ファイルみたいに並べられる。
碓井さん
厚みがあると立ちますしね。たしかにその使い方、良さそう。
ケンケン
僕は、この名刺入れっぽくないカジュアルさというか、ゴムバンドをひっかけるアクションなど、軽やかさが気に入ってますね。

ー TENTからの提案で始まったこの商品が、KINGJIMさんの商品としてヒットして、販売終了になって、TENTの商品として復活することになった。この全体の流れについて、あらためてコメントなどあればお願いします。
碓井さん
この商品って、ユーザーアンケートでも評価が高くて。熱烈なファンがいらっしゃるんです。もう終売してるのに「どこを探しても売っていない」と連絡をいただいたりして。
こんなに愛されている商品が、終売になってしまったことはやっぱり申し訳ないし、欲しいと思っている人に届けられたらいいなあと思っていたので、すごく嬉しかったです。

碓井さん
私たちだけじゃなく、ファンの皆さんが声を届けてくれたから実現したんじゃないかなって。
ヤマネ
実はケンケンさんがKINGJIMに SAND IT を提案した最初の時、その提案を「これは絶対に売れる。やりましょう!」って受けとったのは、当時KINGJIMに所属していた僕だったんですよ。
だからもう「これの良さを最初に見つけたのは僕なんだ」って言いたいです。

ヤマネ
その後、別の部署の方に引き継いでからも裏でコソコソとアドバイスしたりして、発売された時はとても嬉しかった。そんな特別な思い入れのある製品なんですよね。
だから今回も、今度はTENTの中の人として SAND IT 復活のきっかけを作ることができて、この製品のファン一号としてはとっても嬉しいです。

金子さん
KING JIMの商品って機能性に力を入れているので、ハマる人にはハマるみたいなものが多いんです。でも SAND IT って、私が「こういうところが良いんです」と説明すると、幅広いお客さんに共感してもらえる。魅力が伝わりやすい商品なんだと思いました。
今回の、新しい形の復活に少しでも貢献できて、私も嬉しいです。
ケンケン
僕はちょっと回答がずれちゃうかもしれないんですけど、下北沢で『TENTのTEMPO』のお店番をしてた当時、中学生くらいの女の子が SAND IT を買ってくれたんですけど
「自分もこれを使ってて、受験勉強を頑張っている妹にもプレゼントしたくて」って言ってくれて。それ言われた時に泣きそうになるくらい嬉しかったんです。

ヤマネ
その子たちが大きくなって、お姉ちゃんが就職する時に、今度は妹さんが名刺入れとしてプレゼントする、なんてことがあったら嬉しいですよね。
ケンケン
そうですね、長く販売され続けることで、そういう方にも届けられると思うので、これからも頑張って継続していきたいです。
ー 今日はありがとうございました!

ということで!お待たせしました。
SAND IT カードケース 発売再開しました!これからは TENTのTEMPO から気軽にお買い求めいただけます。すでにご愛用の方も、これからの方もぜひどうぞ。
この記事はTENT青木のnoteの過去記事を修正して転載したものです。
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